参考資料

日本医師会・日本医学会合同シンポジウム「子宮頸がんワクチンについて考える」    平成26年

HPVシンポジウムを終えての座長取りまとめ

  1. HPVワクチン接種後に発生した症状とワクチンとの因果関係の有無及び病態については,本日のシンポジウムでも示されたように,専門家の間でもいくつかの異なる見解がある.今後も専門家による究明の努力が重要であると考える.
  2. これらの症状を呈した被接種者に対しては,HPVワクチン接種との因果関係の有無や病態にかかわらず,その回復に向けて,日本医師会・日本医学会が行政と共に,治療・支援体制を強化することが大切である.
  3. ワクチンには接種をすることによるリスク(副反応)と,しないことによるリスク(疾病予防機会の喪失)の両面があることを踏まえ,国においては,引き続きワクチン接種のあり方について,現時点で得られている科学的根拠に基づいた検証を行い,結論を得るべく努められたい.


◇医薬品添付文書「サーバリックス」 2017年12月改定11版    (2016年4月10版)

 販売開始  2009年12月

 [効能・効果] ヒトパピローウイルス(HPV) 16型及び18型感染に起因する     子宮頸がん及びその前駆病変の予防

 効能・効果に関連する接種上の注意

(1) HPV-16型及び18型以外のガン原生HPV感染に起因する子宮頸がん及びその前駆病変予防効果は確認されていない。

(2)接種時に感染が成立しているHPVの排除及びすでに生じているHPV関連の病変の進行予防効果は期待できない。

(3)本剤の接種は定期的な子宮頸がん検診の代わりになるものではない。本剤接種に加え、子宮頸がん検診の受診やHPVへの曝露、性感染症に対し、注意することが重要である。

(4)本剤の予防効果の持続期間は確立していない。


2. 免疫原生

抗体価と長期間にわたる感染の予防効果及び子宮頸がんとその前駆病変の予防効果との相関性については現時点では明確ではない。


重要な基本的注意

(1) (2) (3) (4) 略

(5) 発生機序は不明であるが、ワクチン接種後に、注射部位に限局しない激しい疼痛(筋肉痛、関節痛、皮膚の痛み等)、しびれ、脱力等があらわれ、長期間症状が持続する例が報告されているため、異常が認められた場合には、神経学的・免疫学的な鑑別診断を含めた適切な診療が可能な医療機関を受診させるなどの対応を行う事。


 




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